FC2ブログ

なおねおなおん -naoneonaon-

いつか振り返る日のためのワタシメモ

<< PREV | PAGE-SELECT | NEXT >>

>> EDIT

完徹の朝 「★つ・ぶ・や・き★(1279984)」

夜なべって言葉、今や若い世代の子じゃ意味を知らないらしい。「オールで楽しむ鍋」みたいな、笑える解釈もありな時代だ。でも、笑ってる場合じゃなかった。
考えてみれば、心配した相方が電話をくれた零時過ぎはまだ元気だった。デザイナーはテンパってたけど、彼女が上げた原稿をjpg化して企画書に張り込むタイミングがいったい何時ごろになるのか…、それまでは寝ててもいいかな…くらいのノリだった。でも何度も頭から企画書を読み返すうち、あれこれと気になる部分が出てくる。本当に相手にいいたいことが伝わるのか、単なる自分のマスターベーションになっていないかどうか、そんなことを意識していると、どんどんいい足りない気がしてくる。私は何事においても書きすぎる傾向があるから、余分を削ってポイントを立てるという最終的な手入れをやっているうち、あっというまに夜は深くなった。意外なほど眠気はなく、それどころか4時ごろからは徐々に原稿が上がりはじめ、ミーティングルームで待ち構えるクライアントチェックが終わり次第、企画書へ落とし込むという私の作業が慌しくなり始めた。
でもね。所詮集中力なんてぇもんは一日のうちで、もって3時間、がんばって5時間だ。それくらいならちゃんと考えられるようになってきた。でも朝10時前に出社して20時間近くも働き続けている状態でやることに、いったいどれほどの精度があるんだよ。もうヘラヘラだ。ひとつなおせばまたひとつ間違い、そして思わぬところからまたミスが見つかり…。さらに重いデータのせいでMacはしばしば固まり、結局は容量の大きい、他の人のMac3台を使ってオフィスを走り回りながら夜明けを迎えた。悲しいほど暖かな朝日が差込み、夜の間切れていた暖房による冷えがやっと気にならなくなった頃、しかしそれでもまだ作業は終わらず、約束の10時5分前に、ようやく企画書ができあがった。
プレゼンに出向くクライアントを見送りつつ、それでも眠気が襲わないのが不思議だったけど、10時を過ぎ、社員が出社し、何事もなかったように席につき、メールチェクなんかしだした頃、ふと気づくとマウスに手を置いたまま寝ていた。となりでシャシャシャっと電話相手と笑うakiさんの声が子守唄のようだった。akiさんに癒しを感じる時点でもうどれほど私が壊れているかがお分かりだろう。お昼になり、akiさんが食事に誘ってくれた時、最近はすっかりおとなしくなっていた腰痛のかすかなニュアンスと、背中から首にかけて人を背負っているような重みによる妙な胸のつかえ、更には軽い頭痛に見舞われていて、今日もうこれ以上なんの仕事も受け付けられないことを察した私は帰ることを決めた。
大丈夫なの?というakiさん。私の体を気遣ってくれたわけじゃない。仕事が?立場が?なんだかそっちのほうを気にしている。さすがこの会社のOBだけのことはある。
さらには、忙しくてギリギリまでデザイナー都合で会社を出られず、打ち合わせに駆けつけ状態になったときや、5時間もの打ち合わせを終えて、深夜に20分近く駅まで歩くのを嫌って使ったタクシー代に、その理由を聞かず一辺倒に目くじらを立てる上司からのお咎めなど、ことごとく気分は最悪だった。木を見て森を見ないのは、若い連中ばかりじゃない。管理職もいっしょだ。
きっと私が帰ってしまったことは、会社でなんらかの問題になるんだろう。徹夜してもみな夜までいて、更には引き続き何日も徹夜するのが当たり前の会社だもの。一緒に徹夜したクリエイターたちはきっと夜遅くまでまた別件に追われるんだろうし、女帝N史は帰る私に「え?」という顔をした。でも今朝、社長に「今日は失礼させていただいてよろしいでしょうか」といったとき、彼には一瞬の戸惑いもなかった。徹夜したんだから何もなければ帰っていいわけだ。生理学的に考えたって当たり前だろ。会社を辞めることはできても、人間をやめることはできないんだし。遊ぶ余裕もなく髪ふりみだして仕事に生きる女なんて、シュルケンさんのいうようにまったく私の性にあってない。

明るいお日様の下、帰り着いた船橋駅はバレンタイン商戦真っ只中。どうだ。明日はバレンタイン。今年は会社の男性ともまだほとんど和めてないし、飲んだくれとも逢う機会がなく、チョコを用意する必要がまったくなかった。相方にお約束のホワイトチョコレートを買って帰った。
関連記事

| 未分類 | 21:43 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT















非公開コメント:

TRACKBACK URL

http://naoneok.blog.fc2.com/tb.php/848-1cbb3ab5

TRACKBACK

<< PREV | PAGE-SELECT | NEXT >>