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なおねおなおん -naoneonaon-

いつか振り返る日のためのワタシメモ

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荻窪時代の宝物

荻窪時代、もう10年以上も前のこと。転職に失敗して喰うに困った私は、荻窪西友で館内アナウンスをしていたことがある。福岡の実家に落ち武者よろしくUターンするか、それとももうちょっと踏ん張ってみるか、悶悶とするにも家賃分だけは稼がなくてはならない。いつも買い物にいっていた荻窪西友でPOSレジ募集の張り紙を見た私に、もうプライドなんてもんは残っていなかった。
履歴書を持って面接を受けに行くと、予想に反して学科試験があるという。形だけですから…といわれた問題用紙には、なるほど小中学生レベルの計算問題や敬語の使い方、簡単な英作文などが盛り込まれている。POSレジとはいえ、そこは一応腐っても西友ってところか。筆記試験の後の面接。これも当り障りのない一辺倒のもの。あっという間に終わって、連絡を待つよう言い渡された。
ところがその日の夕方、さっそく電話が。どうも私の職歴に西武セゾングループの広告代理店の名前があったことが、相当インパクトがあったらしい。あの会社にいた方がなぜ西友に…?そういわれてからその奇妙な事態に気が付いた私も、相当にいかれている。プライドといっしょにかなりの脳みそも失っていたらしい。
結局、もうじき辞める派遣社員の後ガマとして企画部門に入って欲しいといわれ、それまでの間しばしアナウンス部に籍をおくことになってしまったわけなのだが。アナウンスなんて小学校の時、確かにアナウンス部員ではあったけど、この期に及んで?この声じゃどうかと思いますけど…という私に
「カラオケはよくいかれますか?」と素っ頓狂な質問。
「はぁ?ええ。まぁ。決して嫌いじゃないですけど…」
「だったら大丈夫。いろんな声が出せるはずだから」
はぁー?
そんなもん?そういうこと?ものすごい検証の仕方だ。
かくしてレジのおばちゃん連中に“しっとりしてていい”と言わしめた私の美声はしばしの間荻窪西友全館に流れるようになったのだ。
しかしこのアナウンス部、今思い出しても強烈個性キャラの巣窟だった。職業意識が薄いのか、みなプライベートが絶対優先。土日のローテーションを呆れるほど豊富ないいわけバリエーションで逃れるのは当たり前で、子供がどうした、旦那がどうのと、当然のように頻発する遅刻・早退・欠勤。それでも一度もキレなかった私は、はやり何かが欠落していたとしか思えない。
前置きが長くなったが、そのアナウンス部で知り合ったのがカズミだった。英会話学院関係の仕事をした後、ちょっとした事情で西友でアルバイトをしている3歳年下のカズミとだけは気が合って、私が3ヶ月で西友を辞めた後もよく遊んだ。私が船橋に引っ越すといったとき、本当にベソをかいて嫌だといったのもカズミだけだった。
そのカズミと昨日久し振りに飲んだ(いいたいのはこれだったんだけど)。今年の初めに体調を崩してお酒を絶っていたというので、限りなく軽くのんだけど、やや粘りっけのある“カズミ節”は健在で、偶然合流してくれたシュルケンさんといっしょに笑いがとまらなかった。私が長年提唱している老後の飲んだくれがコミュニティー構想を最初に話した相手はカズミで、だから彼女はそれを未だに楽しみにしているらしい。なんだか責任重大だ。
飲んだくれ男性陣にはその粘りっけのある口調がややウケが悪いけれど、辛い時期を一緒に乗り越えた彼女ははやり私の大切な友達だ。また来月会えるのが楽しみだ。
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