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なおねおなおん -naoneonaon-

いつか振り返る日のためのワタシメモ

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北朝鮮の大罪

とっても久し振りの秋晴れ。
気持ちよさに誘われて、しばし家のベランダに出てコーヒーを飲んでいたら、向かいの大家さんのジャングルのような庭で、トンボが戯れていた。そこへひらひらとアゲハもやってきて、このままじっと眺めていられたらいいのにと思いながら、それでも出かける仕度を始めた。つけっ放しにしたTVからは、始めてみるような厳しい表情で金総書記と握手を交わす小泉首相と、拉致された人の家族の会見の様子がなんどもリピートされていた。

今日は日朝首脳会談の話題を避けては通れない。『まさか』が現実となって知らされ、関係者はもとより日本中が騒然となった。
25年間とひとくちにいっても、拉致された親族にとっては我々の想像を絶するほどのあまりに長い時間だと思う。拉致当初は誘拐なのか、事故なのか、それこそ神隠しなのか、忽然と消えてしまった家族に対するやり場のない不安、それが北朝鮮による拉致であることが判明し、しかしながら事実公開や救済に本腰を入れない政府に対する焦りと憤り…。
そんな憤懣やるかたない思いを20年以上も抱きつづけての、昨日の『消息の報告』だ。残酷としかいいようがない。

でも、これまでたどり着けなかった情報公開を実現させたこと、金総書記に『おわびしたい』と言わしめたこと(拉致された人たちの家族に対して、という感は薄かったが)、例えそれが北朝鮮背水の陣打開のための策だとしても、小泉総理の今回の訪朝は評価されてもいいように思う。
少しでも早く実態を伝えようとした外務省。詳細なくして死亡だけを伝えられても信じようがないという遺族。どちらの気持ちもわかる。
先頭を切るもの、被害者、見守る国民…。みなそれぞれに思いがあり、見方が違う。歴史を動かす起爆剤ともいえる問題だけに、非常に難しい。
でも『拉致問題の解決なくして国交正常化はあり得ない』という小泉首相の事前の発言があったけれど、8名もの死者が出たという事実を突きつけられた今、いったいその『解決』は、どういう状態を指すのだろう。
ずっと犯行を否認していた誘拐犯がSWATに包囲されて、「わかったよ、白状するから命だけは助けてよ」と自白を始めたら、なんと大量殺人を犯していた…。そういうことなわけだ。実刑は免れないし、犯人の人生は終わったも同然なのだ。
人と国家のスケールの違いはあるにしても、道理からいけばもう北朝鮮は日本のみならず、世界に対して顔向けできない、とんでもない凶悪犯であるといわれてもおかしくないのだ。つまり拉致問題はもう円満解決の道は絶たれてしまったようなものである。だからといって、誘拐犯人のように罪を償わせることも制裁を加えることもできないのだ。ここから先は日本側が『いいほうに解釈する』姿勢をとらない限り、交渉は進まない。それは結果的に北朝鮮に対する日本の憤りを煽ることになりはしないか。そう考えると、本当の意味での拉致問題解決、ひいては国交正常化への道のりがとんでもなく遠いところの話しのように思えて仕方がない。

東京に家族で引っ越してきたばかりの10代の終わりごろ、彼氏と御宿に海水浴にいってくるといった私に、母は呆れるほど反対した。最近、誘拐されている人たちがいるんだと、それも女子供だけじゃなく、大の大人のカップルがさらわれているんだと、危ないからやめなさいと烈火のごとく異常なほどのテンションで止められたのだった。
何を興奮しているんだろう、誰もいない海じゃあるまいし、いくらでも逃げられるし、助けを呼べるんだからと結局出かけてしまったけれど、あの時母の心の中にはまさにこの『北朝鮮による拉致』の恐怖が巣食っていたのだと、最近になってよく思い出す。思い出すと同時に、誰にでも起こり得る不幸だったのだと思うと、被害者の人たちの痛みがさらに強烈に胸を打つ。
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