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なおねおなおん -naoneonaon-

いつか振り返る日のためのワタシメモ

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空の彼からの贈り物

箱根の仙石原にあるサン・テグジュペリ星の王子様ミュージアム。
私のキャラからいって、そんなところに嬉々としていくはずもないのだけど、星の王子様だけははずせないわけがあった。
「星の王子様は読んどいたほうがいいよ」
そういって、翌日私を本屋へ走らせたのは、他でもない昨年あっけなくなくなった私の友人だった。

絵のセンスがあるかどうかを見分けるとき、私はいつも動物の「サイ」の絵を相手に描かせるくせがある。
犬やネコやぞうやウマに比べて、サイはそうそうお目にかかれない。絵として目に触れることもあまりない。
何度かしか見ていないものをいかに脳裏に焼き付けることが出来て、かつそれを正確にヴィジュアライズすることができるかどうかを見るには、サイはもってこいだと思っているのだ。

かつてその亡くなった友人と飲んでいたとき、
「サイ 描ける?」という私のリクエストに、彼はペンを取り出して不思議な絵を描きはじめた。
「なにそれ!」
そういう私に彼はいった。
「しらないの?… うわばみだよ ゾウを飲み込んだうわばみ…」
うわばみが登場する星の王子様の冒頭の話をひとしきりした彼は、
ようやくうわばみを書き終えたペーパーナプキンを私に渡して、その一言を言ったのだった。
「星の王子様は読んどいたほうがいいよ」

ミュージアムを回る間中、彼のその言葉が何度も頭の中でリフレインした。
読んどいてよかったよ ホントに。
そう返事しながら、サン・テグジュペリ直筆の手紙やイラストを眺めて歩いた。
本を読んだ後、いたく感動した私は、彼に読書感想文を送った。
彼のお陰で星の王子様に出会えたけど、星の王子様のお陰で、彼の素のピュアな部分に触れた気がした私は、あなたとの出会いは星の王子様からの贈り物のような気がすると結んだ。
それゆえの思い入れが、星の王子様にはあったのだ。

なんだかいつまでもいろんなことで私の心に降りてくる。
どこかオチャメなヤツのやりそうなことだ。
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