恵方巻きなんてものは、福岡にはなかったし、
日本のスタンダードになったのもつい最近のこと。
「恵方巻き」というネーミング自体が
セブンイレブンがプロモーション用に作ったものだから
それも致し方ないのでしょうが、
ゆえにご丁寧に切ったりだとか、
きゃあきゃあはしゃぎながらだとか、
朝ご飯替わりにだとか、
テレビをみながらだとか、
間違って食べている人が多いらしいのだ、恵方巻き。
もともとは大阪あたりで
節分に太巻きを食べて福を呼ぼうという風習で、
名前も「丸かぶり寿司」とか単に「太巻き」と呼ばれていたもの。
大阪だけに、商売繁盛祈願だったのかな。
恵方巻きには正しい食べ方がある。
豆まき同様、効果云々いうのも無粋だけど
せっかく食べるのだからそれ風に食べて自己満足したい。
まず、恵方巻きは切っちゃいけないらしい。
まんまかぶりつくのだ。
一般的な太巻き用の海苔に酢飯やら具やらをまともに巻いて作ったら
女性が一本食べるのは酷じゃないかといらん心配をしてしまう。
ハーフサイズなんてもの売ってはいるが。
予め海苔を半分に切って作るのはOKですかね?神様。
一番のキモはその年の恵方を向いて食べること。
今年は東北東。
自分がどこを向いて食べてよいかわからない方のために
こんなに親切なサイトもある。
食べる準備できたら願い事を想う。
そして念じながら一本を黙って食べる。
もちろん残してはハナシにならんので完食必須。
そして食べるのは夜と書いているところもある。
太巻きをやっと食べたあとに歳の数だけ豆を食べろとは。
節分はずいぶんなフードファイトデーじゃないか。
ちなみに我が家は札幌で暮らしていた頃からずっと落花生を撒く。
北海道は昔からカラ付き落花生が定番なのだ。
埃がつくこともないし拾いやすいといいこと尽くしなので、
長年撒いていた大豆からあっさりシフト。
臨機応変な両親でよかった。
豆まきに使った大豆が余ったら、大豆飯にしてはどう?
大豆をフライパンで乾煎りして、
何個かの皮がパチンと弾け始めたら火からおろして
いつもと同じ水加減をしたお米に加えて炊くだけ。
そのままでもおいしいし、
塩やひじきや梅干しなどなど、お好みで足しても。
明日の旧暦元旦は雪だとか。
無事な一日でありますよーに。