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なおねおなおん -naoneonaon-

いつか振り返る日のためのワタシメモ

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「オグリキャップ」という人生 「★つ・ぶ・や・き★(1280086)」

馬券を買ったことはあるだろうか。

よく買っていた、あるいは買っている方は2割、
誘われて1、2回とか、G1のときに何回かという方が4割。
残りの4割は未経験…といったところだろうか。

例え一度も買ったことがないひとでも
一度は耳にしたことがあるんじゃないかな、
日本の競馬史に残る芦毛の名馬、オグリキャップ。
地方競馬出身という不遇を跳ね返して
未曾有の競馬ブームを巻き起こした伝説のサラブレッドだ。

そのオグリキャップが、今月3日に亡くなっていたらしい。
昨日ふるさとの新冠で行われたお別れ会のニュースをみて
はじめて知るに至った次第。

有馬記念で引退するまでのわずか1分足らずの“ドラマ”を観て
朝から涙腺ゆるゆる。




オグリが引退する少し前のこと。
当時広告代理店にいた私は、
プロジェクトにからむリサーチと称して
JRAのレディース競馬教室受講の命を受け
嫌々参加したことがあった。

ブルーカラーの男性が興じる賭けごと…。
競馬にはそんなイメージを持っていたからだ。


しかし土曜競馬の原氏から2日間に渡って受けたレクチャーで、
博打のイメージしかなかった競馬に対する印象は根こそぎ反転。

以来調布に足を運んでは投資金を最低でも2倍に増やし、
G1は99%男性客しかいない新宿の場外に馬券を買いに行ったり
競馬好きの友人に託したりしてハラハラとテレビ観戦したのだった。

オグリの引退は私が競馬を知った直後。
その年のオグリは、脚部の不調からG1出場回数も極端に減り、
引退レース前のジャパンカップではG1成績最悪の11着に終わっている。
不調続きの中の引退レース出場を揶揄する声も飛び交う中
迎えた最後のレース、有馬記念。

しかしここで奇跡が起こる。
最終コーナーを立ち上がって、
駈けるごとにぐんぐんと前に出るオグリ。
ゴール前のまるで神がかったような怒濤の疾走でメジロライアンに競り勝ち
絵に描いたような“感動のラストラン”をきめてくれたのだ。

立錐の余地もない中山競馬場のスタンドから上がる地鳴りのようなオグリコールと
有終の美に向かって駆け抜けたオグリの残像がとてつもない感動となって、
当時もしたたかに泣いた。

絶対もうムリ。
引退レースで無様な負け方するくらいならもう出さなきゃいいのにさ…。
などと仲間といいながら
その日のオグリを買いもしなかった自分への腹立たしさも手伝って。

頭のいいオグリのこと。
きっと彼は勝ちに行ったはず。
鞭が入らなくともわかっていたはず。
あきらめられない夢のため、勇気を振り絞ったのだ。



オグリの最期は放牧中の右足肢骨折による安楽死。
4本の細い脚で体を支えているサラブレッドは
脚を折っては生きてはいけない。

苦しんで衰弱死するよりはという愛ある処置だけれど、
それだけに、関係者の無念さはいかばかりか。

人生そのものが珠玉のドラマ。
心が洗われるようなオグリキャップの生き様に合掌。
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| ココロのヒダ | 13:08 | comments:8 | trackbacks:0 | TOP↑

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