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なおねおなおん -naoneonaon-

いつか振り返る日のためのワタシメモ

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19歳のイブ 「★つ・ぶ・や・き★(1280082)」

19歳のクリスマスイブの夜、
北風が容赦なく吹き付ける銀座和光ビルの前で、
ワタシは大好きな人を待っていた。

煌びやかな和光のショーウインド前は、
いつにも増して待ち合わせの人でびっしり。

待ち人と会えては消えていく人たちと、
新たに待ち合わせに来る人が入れ替わり立ち替わり。

でもワタシの大好きな人は、約束の時間を30分過ぎても現れず、
どうして来ないの?
間違ってないよね?ここ。
そう何度もひとりごちるうち、
やがて銀座通りの街の灯りがぼんやりと霞んできた。



ケータイ電話のない時代の待ち合わせは
相手と自分を信じることだけがすべて。

クリスマスに、世界中でたったひとり、
ワタシだけを目がけてやってくる人を待っている幸福感と、
逢えかなったらどうしようという不安。

東京へ引っ越してきて初めて過ごしたクリスマスは、
そんな待ち合わせで始まったのだった。


やがて一時間近くたったころ、
突然視界の中に現れた彼に
息が止まりそうなくらい強く抱きしめられた。
大理石のように冷え切ったワタシの頬を両手で挟んで
バイトが終わらずに遅れたと何度も詫びる彼の瞳と焦点が合うなり、
何度も出ては引いていた涙が、ついにはどっと溢れた。
それまでのイライラや腹立たしさや寂しさも
涙といっしょに跡形もなく流れていった。

あぁ。
若くてスイートで、なんていい時代だったんだろ。

だれか同じことやってくれぃ。
もう1時間待つ気力はないが。




連日大残業なのに、イブの昨日は図らずもぽっかり作業が空き、
ある種、肩すかしを食らったような気分で、
やっぱり向かったのは雑魚でありネヂであり。

イブなのに、気の利いたイタリアンだったりしないところが
横着というか、保守的というか、律儀というか。

おひとりさまなイブを回避できてメデタシメデタシ。











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