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なおねおなおん -naoneonaon-

いつか振り返る日のためのワタシメモ

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リンゴ売りの男子 「★つ・ぶ・や・き★(1280082)」

昨夜のこと。

仕事を終えた午後10時前。
オフィスを出て、日比谷通り沿いに新橋駅へと向かう。

この時間帯になると、思いのほか人通りは少なくて、
7メーターほど先をゆくサラリーマンの男性がひとり。
そして向こう側からは、段ボール箱を抱えた男性が
こちらへ向かって歩いてくる。

いくぶん重いのか、大小ふたつの段ボールを前に抱えて、
やや仰け反りながら近づいてきた30代くらいの彼は
意外なことにワタシに声をかけてきた。

「あのぉ…、ちょっとすみません」

「はい?」

「あ。あのー、すみません」

「はい。なんでしょう?」

ややもったいを付けたふうに妙な間を取ったあと、
彼はこう言った。

「あのー、八百屋なんですけどぉ」

「はぁ」

「今日みかんとリンゴが余っちゃって。
激安にしときますんでどうですかね」

いやいやいやいや、どうですかねっていわれても。
ほろ酔いのゴキゲンなテンション時ならまだしも、
疲れて家路を急いでいるときになんと間が悪いこと。
ここでみかんやリンゴで嵩張る袋なんかを持たされちゃあ
疲労感倍増。

それになにより、イレギュラーに過ぎる。
残り物には福があると昔の人はいったけど、
ソコに福がありそな気がしない。

「いや、あの、仕事帰りでまだ家まで遠いので
すみません、ごめんなさい」


人間、見知らぬ人との思わぬコミュニケーションを迫られると
素っ頓狂なことを言ったり、しどろもどろになったりする。

なぜそんなに謝らなきゃならなかったのか。
家が遠いって、どんだけ田舎だ。
高々30分電車に乗ったら着いちゃうくせに。


「えっ、あっ、そうスか…」
降ろしかけた段ボールを持ち直して
マジかよ…といわんばかりな表情を微かにみせた彼。

すぐに角を曲がって路地に入ったワタシ…。



だってヘンだよ、やっぱり。
駅に向かいながら反芻する。

みかんやリンゴはそうそう腐るもんじゃない。
今日の売れ残りを明日売っても誰が咎めよう。

彼は何故夜更けにみかんとリンゴを売り歩いていたんだろう。

あんなに人通りの減った道よりも
駅方面へいけばよいものを。

ひょっとして毒リンゴ!?
仕込んだクスリの速効性を試すために、一人歩きの女性を
物色していたんじゃないか。

その場で「ちょっと味見してみてくださいよ」なんて食べさせて
首尾よくパッタリ倒れたら実は後方からゆっくり来ていた
仲間のワンボックスなんかにワタシを積んで、
そのまま東京湾にドボンか、富士の樹海に埋めるんだ。

きゃー。



昨今、あまりに凄惨な事件が多いので、
いらん妄想をしてしまう。

ただ単に余ったリンゴだったなら、
アップルパイ用に多少多めに買っても良かったわけだし、
何より何らかの理由で売ってしまいたかった彼に
貢献できたわけだし、結果彼はさっさと帰ることができたわけだし。



あなたならどうする?

そんな曲があったけど、
こんなとき、あなたならどうする?






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