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なおねおなおん -naoneonaon-

いつか振り返る日のためのワタシメモ

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生死を分けるもの 「今日も明日もバイクと共に(1303)」

今週火曜夜のこと。

40過ぎの会社のスタッフが
ものすごい勢いで会社を出ていったのは
気付いていた。

腰のキーホルダーに繋いだ鎖が揺れる音と、
ブーツの踵を思いっきり床にたたきつけて歩く足音に、
いつもただでさえ集中力を削がれるのに、
今日はまたなんだってわけ?と
アタマの片隅で思ってた。

でもそんなことは忙しさのせいで大した気にもならず、
やがて8時を回るころ、
K氏の奥さんが交通事故に遭って
病院に運び込まれていたことを知って、
K氏のあの慌ただしさは、
愛妻が一刻を争う状況下に置かれているからこその
ものだったのかと理解したのだった。

意識不明、脳内出血、植物人間…?
そんな単語が確かな根拠もないままに
残業中のスタッフに伝わっていく。

10時過ぎ、K氏から連絡。
危篤状態に変わりはなく、
なにも手を施すことができないままという。

以降何かあれば連絡を回すよう
周囲のスタッフと声を掛け合い、
心配なまま帰宅した。



自分の身内や大切な人に同じことが起こったら…。
そう思うと、仕事で疲れ果てているのに寝付けなかった。

最後に交わした会話、最後にみた表情、
見慣れた仕草や声やクセや、
そんな愛おしいものに二度と触れることが
できないかもしれないという恐怖。

どうか戻って欲しいという思いで、
自分を切り刻んでしまいたくなりそう。
そんな気さえした。


ERに入ったきり付き添うこともままならないK氏が
出社したのは昨日。

今度はランチから怒濤の勢いで戻ってきて、
「意識が戻った!」といい残すなり
ジャラジャラという音を残して病院へ飛んでいった。

決して余談を許す状況ではないけれど、
とりあえず意識は戻り、声掛けに反応するらしい。



看護婦である奥さんが事故にあったのは甲州街道。
125CCのスクーターで帰宅途中、
併走していた右車線のクルマが急な左折をしたため、
横っ腹に激突したのではないかとのこと。

フルフェイスを被っていたにもかかわらず、
頭部打撲による脳内出血の重傷。
ただ頭蓋骨の骨折はなく、
首から下も今のところ無傷らしい。

幼稚園にも上がらない幼い娘や、
愛する夫のために戻ってきた彼女。

125CCでフルフェイス。
なんでまた?と思う。
でもそのお陰で命を取り留めたのであれば、
学ぶべきものは大きい。

死にたくない思いと、死なないための装備が、
結局は土壇場で人を回生させるような気がする。


彼女がクルマではなくスクーターだったと知った途端、
総毛がよだったのはいうまでもない。
今はただ、順調に快復することを望むばかりだ。

バイクで死んじゃ、いけない。
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