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なおねおなおん -naoneonaon-

いつか振り返る日のためのワタシメモ

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和紙を知る

ふすま紙のことを別名「からかみ」という。

昨年末、ふすま紙やさんの仕事依頼を受けるまで
私は「からかみ」という言葉すら聞いたことがなかった。

周囲に尋ねてみると、概ね40歳代以上の人は「知っている」と
答える人が多く、中にはふすま紙の張り替え経験のある人も。



「からかみ」の由来は古い。

人々が住まうということに快適性を求め始めた平安時代、
高温多湿な気候の中で生まれた開放的な造りと間取り。
そこで部屋を仕切り、また扉としての機能を持たせたのがふすまだった。
そしてその当時、唐から伝わった紙、すなわち唐紙をふすまに貼ったため、
以降「からかみ」はふすまに貼る和紙の代名詞となったのだそう。

ただ、奈良時代、「古事記」や「日本書紀」の編集が始まったころから
和紙の需要が生まれ、平安では俳句をしたためる懐紙として、
さらに広く使われるようになっていった経緯があることからすると、
和紙の国内生産の歴史は、唐から紙が伝わるもっと以前から始まっていたようだ。

現に、当時から代表的な和紙生産地である越前には、
1500年も前から紙漉きが行われていた記録があるらしい。

知れば知るほど、実に奥が深いものだった。



正直なところ、障子紙が和紙であることはわかっていても、
ふすまに和紙が貼られているという認識がなかった私。

「ふすま紙も和紙だったのねん…」とつぶやいて、
先輩ディレクターのこめかみをひくつかせてしまった。



「和紙は心で漉く(すく)」というらしい。

職人の、和紙に対する愛情とひたむきさなくしては、
続けられない厳しい作業の果てにできあがるものなのだ。

触れているとほんのりと伝わってくる温もりと、
やわらなか色合い、上品な光沢。

いい和紙からは、古くから今に受け継がれるもの特有の
得も言われぬ味わいが、そこはかとなく伝わってくる。

日本の古き良きものが、絶えることなく残っていくことを
願わずにいられない。


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