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なおねおなおん -naoneonaon-

いつか振り返る日のためのワタシメモ

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流れるヘッドライトに誘われて 「ξバイク好きの交流所ξ(9570)」

何十日かぶりに、6時半を過ぎたあたりでオフィスを出た。

客のスケジュールが押していて、
残業してまでやるべき作業がなかったのだ。
当然後がどんどんキツくなって、
また土日は仕事なんだろうけど仕方ない。

まだ酔っぱらいなど見当たらない電車内。
i-Podから流れるUNDERWORLDが、
頭蓋骨の隅々にまで沁み入るような感覚を覚えながら、
寄りかかったドアの車窓から外の風景へと目をやる。

闇に流れる街灯り。
クリスマスイルミネーションやマンションの部屋から漏れる
温かな光。
平行する国道を流れるクルマのヘッドライトを眺めるうち、
走りたくなった。

まだ20時前。
気温もそう低くない。

…。

帰るなりバッグを置き、ジーンズを脱ぎ捨ててウォームパンツを履く。
インナーダウンを着込み、革ジャンを羽織る。
街灯を映すクロームメッキのフェンダーをひと撫でして、
ちらほらと、星が瞬く夜空を一瞬見上げて、メットを被る。

メインキー、オン。
ふたつのメーターの針が、右端まで振り切っては
0へと戻るのを待ってエンジン始動。
いつもよりも暖気に時間をかけてから、
路地から表通り、そして357へ。

前方に瞬く、赤いテールランプをひとつ、ふたつと追い越す。
外気が冷えた分だけ高まるバイクとの一体感。
i-Podから流れるスローめなUNDERWORLDが
さらなる陶酔の世界へといざなう。
街灯とセンターラインが導くその先へと、
闇と風を全身で受け止めながら右手を煽る。

ひたすらに無になろうとする魂を呼び戻すように問いかける。
どこまで行けば、今日は満足できるだろう。

まだ戻りたくない。
空腹さえも感じない。
ただ、その刹那の連続が愛おしい。



…と、気付いたら電車が船橋駅のホームに滑り込んでいた。
こんなに心地のよい瞑想に浸れたのも、久々の早帰りができたお陰。
当たり前のことができないでいると、
当たり前のことが実にありがたく、幸せに思えるらしい。

ちなみに、
致し方ない場合を除いて、
視界の悪い夜走りは基本的にはしたくないし、
バイクで走りながら感じられることは、
ことごとく享受したいので、
耳栓もイヤホンもしない質だ。

もちろん、
何かのきっかけでこの主義が簡単に変わることもある。
なおニンだから。









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| バイク | 23:55 | comments:10 | trackbacks:0 | TOP↑

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