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なおねおなおん -naoneonaon-

いつか振り返る日のためのワタシメモ

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POOL 「それってどうなの?(251)」

鼻腔に広がるカルキのにおい。

焼けたコンクリートが足裏を加熱する。

ひどく水面との距離を感じるスタート台に立ち、

足指をへりにかけて体を折る。



うんと顎をひいて、スタート台を蹴り出す。

一瞬の空間移動。

空気のない世界へと指先から吸い込まれていく。

地上の音がかき消えて、耳に感じる圧力。

強烈な日差しに焼かれた肌が、一瞬にして冷えていく。

大きく水を掻きながら、プールの底を這う。

うっすらとフォーカスがかかった視界。

浮上と同時に打ち込む爆発的なストローク。

ポコポコという音にプールサイドの歓声がシンクロする。

…。



水泳が好きだった。

小学校の水泳大会ではいつもアンカーだった。

左手の中指にひびが入っていたときも、添え木を外して出場した。

指は曲がったまま大人になったけど、それは優勝の勲章になった。

札幌に引っ越さなかったら、きっともっとずっと水泳をしてたと思う。



だから、呆れてものが言えない。

「泳げないけど、プール監視員のバイトやってましたー」

武勇伝ネタじゃあるまいし。

泳げない人間を監視員として採用する企業。
泳げないくせに監視員に応募する人間。

事故が起こったとき、起こりかけたとき、
一番肝心な初動が満足にできない可能性の高さを、
イメージできない浅はかな人たち。

最近の事件、事故は、根っこが全部同じ気がする。





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