終わりよくなきゃ 「★つ・ぶ・や・き★(1280002)」
ふんぞりかえってふてぶてしい北ノ海が嫌いだったせいだけじゃなく、
小さい体で真摯に相撲を取る貴ノ花は何しろかっこよかった。
でっぷりとした関取衆の中にあって引き締まった体躯はステキだったし、
そのいちいちが謙虚だった。
母もかなり貴ノ花にはぞっこんで、
彼の取り組みが始まると料理の手を止めてリビングに走り込んできていた。
結局綱は取れなかった貴ノ花。
ふたりの息子を横綱に育てた思いの中には、
自らの無念さがなかったはずはない。
すごい人だよ。
でもそれほどの偉業とは裏腹に
晩年は暗澹としていた印象が強い。
終わりよければすべてよしって言葉の意味を、妙に実感させられる。
若かったころの華をずっと持ち続けることは無理であっても、
カタチをかえながらも明るく充実した人生を送っていくことは、
ひいてはその人の一生の有りようを明るくみせる。
私は死んだ後に周囲の人間から‘アイツはいい人生送ったんじゃない?’と
いわれたいと思っている。
波瀾万丈であっても破天荒であっても、結果オーライな人生、
それが理想だったりする。
だから貴ノ花の早すぎる一生はちょっと寂しい。
元カミ憲子さんは何を思うんだろう。
そんなことまで考えてしまった。
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