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なおねおなおん -naoneonaon-

いつか振り返る日のためのワタシメモ

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愛される理由 「幸せの法則について(5459)」

昨日、会社の若手デザイナー、かおりちゃんが退職した。
ワーキングホリデーに参加できる最後の年だからと、亡き父が設立したうちの会社を退職して、この夏カナダへと飛び立つ決心をしたのだ。かなり前から迷っていたようだけれど、家族や年下の彼氏に背中を押されての決断だったらしい。

1年と2ヶ月前、akiさんとうちの会社に入社した私に最初に声をかけてくれたのは彼女だった。勝手がわからず右往左往する私にちゃっちゃと段取りを教えてくれて、少なからず緊張していた私はひどく救われた思いがしたのだった。
彼女の責任感の強さや、仕事や会社に対する意識の高さは何も先代の娘だということに根ざしたものじゃない。それは持って生まれた集中力とか正義感とか優しさとか、彼女ならではのキャラクターのなせる業なのだ。
でも周囲はどうしてもうがった目で彼女を見てしまう。納得のいかないことや、疑問に感じることに対して臆することなく同僚や、上司や経営陣に談判しても、その情熱は所詮`おやじが作った会社ゆえの義務感'に他ならないと取られてしまう。
だからみな動いてくれない…。
そんな彼女の呟きを聞いたのはもうかなり前だった。だから2ヶ月前にケータイに送られてきた辞意表明のメールを見た時は、たまらない寂しさと同時に自分の無力さを情けなく思えた。

そんな彼女を送るため、彼女の上司N女史とともにこの2週間仕事そっちのけでサプライズ企画を練り、実行に向けて動いた。
送別会はまったく彼女には開催を知らせず、後輩のDクンが食事をおごるというカムフラージュで会場となる店にエスコート。店員に案内された一角で彼女の目に映ったのは、彼女のがんばりをたたえる社員一同のスタンディングオベーションだ。
色紙が用意されるでもなく、花束をもらうでもなく、他の人に比べて自分の退職はずいぶんと地味だと思っていたに違いない彼女は、何十秒かの間棒立ちで私達を見回し、状況を飲み込むと同時にしゃくりあげた。
驚かせたのはそれだけじゃない。
今までの退職者には本人の写真を貼った色紙に寄せ書きをするのがせいぜいだったけれど、今回は力が入っていた。
隠し撮りした本人の写真を使った雑誌風の表紙の12ページ立て手作り冊子を作ったのだ。中には私のほかコピーライターによる記事風本人分析やエール、akiさんによる歌詞、社員他クライアントたちの社員入りメッセージなどなど、さすがは制作が専門の我が社ならではの贈り物。これをみたかおりちゃんは、周囲の客からクレームが出るほどの号泣。
人の号泣ってあまりみない。
だからすっかりもらい泣き。
ってか入場の時からうるうるきてたんだけど。

かおりちゃんのいない会社はひどく無機質になるだろう。
決して美人でもないし、始終笑顔を振りまいているキャラでもない。どちらかというとものいいはぶっきらぼうでモンギリ型、愛想なしだ。そういうところは私と似ているくらいだ。だけど圧倒的な存在感が周囲をひきつけてきたのだ。
今まで、会社の中では一番腹割って話せる関係だったのに、これからそういう思いはどこへ向けりゃいい。
年甲斐もなく、10歳以上も若いかおりちゃんの不在がこれからのちょっとした試練になりそうだ。

こんなにみんなから慕われ愛されるかおりちゃん。
彼女はこの幸せを実感しているだろうか。
自分は幸せな人間だと、自信をもって旅立つだろうか。

きっと何かをつかんで戻ってくるはずのかおりちゃんとは、いつかまたどこかで一緒に仕事がしたいと本気で思っている。

自分の幸せ度ってどれくらいかな…なんて思ったらぜひクリックを!

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