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なおねおなおん -naoneonaon-

いつか振り返る日のためのワタシメモ

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優しい気持ちの木曜日 「優しい時間(94)」

CX木曜10時の「優しい時間」。
すっかりはまって欠かさず観てしまっている。
程度の差こそあれ、毎クール最低1つは毎週それなりに観ているドラマがあるんだけど、今回は久しぶりにぞっこん状態。観られない時は録画必須だ。
このドラマの大きなテーマは父と息子。
結果的に自分のせいで母親を死なせてしまった息子と、その息子のせいで愛する妻を失った父、寺尾聡。それをきっかけに商社を退職して妻の故郷である富良野でカフェの経営を始めた寺尾は、そこを訪れる常連たちとの日常や、旅人たちとの出会いの中で、さまざまなできごとや心模様に触れるのだ。だけどいつも心の底にあるのは、妻の死以来絶縁状態になってしまった息子のこと。
仕事に忙殺され、子育てを妻に任せっきりだった寺尾は、妻の死後に息子からこう言われたのだ。
「今までだってぼくはひとりだった」
「じゃあこれからもひとりで生きていけ」
父の所在を知りつつ身を隠すようにそう遠くはないところで健気に生きる息子と、息子がどこで何をしているかも知らない父。それぞれの心の痛みを想い、見守る周囲の人々。
計り知れない心情だけど、つんつんと心に沁みる。
毎回、客の引いたカフェの決まった席に同じ服をきて現れる死んだ妻、大竹しのぶの亡霊と交わす寺尾の会話もしみじみとしていて、テラコッタ風の壁と暖炉とカウンター越しの大きな窓越しの雪景色。私の中では、今一番行ってみたいカフェだ。ドラマのトーンに絶妙にマッチしたまるで鳥の羽のようにゆっくりと窓の外に舞い積もる雪の風情も心憎い。
相変わらず唸る演出だ。
しかしなんといってもこのドラマは寺尾聡の渋さが聞いている。お父さんにどんどん似てきた表情といい、低音の声といい、間といい、ああいう風に歳を取れる男性の素敵さを絵に描いたようだ。

愛する人が亡くなると、ああして心の中で会話を楽しめるもんなんだろうか。よせやい!と思うような、意地悪な質問攻めにあったりなんてこともあるんだろうか。
そんなことができるなら、ひとりになっても寂しくはないよな。
そんなことを思いつつ、いつも優しい気持ちになる木曜の夜なのだ。
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