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なおねおなおん -naoneonaon-

いつか振り返る日のためのワタシメモ

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風の道がない新橋 「それってどうなの?(251)」

昨日の夜、見るともなしにつけていたテレビから東京のヒートアイランド現象の話が聞こえてきた。真夏の気温を等高線式に見ると渋谷や新宿といったエリアがぐんと高くなることから名付けられた名称だけれど、灼熱地獄東京を語るキーワードとしてすっかりお馴染みになってしまっている。
未だ真夏日記録を更新中の今年の夏、そのヒートアイランドの話題を独り占めしたのが新橋だ。汐留の臨海エリアにそそり立った電通や共同通信などの高層ビル群、いわゆる「TOKYO-WALL」は、夏になると吹き込んでくる東京湾からの海風を遮断してしまい、それが原因で新橋界隈は路上温度が42度という日もあったのだ。ヒートアイランド現象は、単にこのエリアの気温を上げるだけじゃない。車の排気ガスなど毒性を持つ大気が外側から内側へとぐるぐる循環し、この一帯を包み込んでしまうのだ。この夏、オフィスがある西新橋でも光化学スモッグ注意報が何度もアナウンスされたけれど、その原因の一端をTOKYO-WALLが担っているらしい。そんな汚染された場所へ日々金を稼ぎに出かけている私。喰うために働いているのか、働くために生きているのかがよくわからなくなっている今、ますますもってやりきれない。それって、どうなの?

かつて町には『風の道』というものがあったらしい。自然がもたらす風は森を抜け川を渡り、人々の生活エリアに吹き込んだ。雨や香りや敵や実りや、さまざまなものを運んでくる風は、本来生活とは切っても切り離せないものだったのだ。京都では昔から建物を建てるときに風の通り道を意識するというけれど、日本に限ったことじゃない。‘太平洋のピンク・パレス’とうたわれたハワイの高級ホテル、ザ・ロイヤル・ハワイアンでも優雅なパブリックスペースを抜ける風は『風の道』を意識した設計の賜物だ。このところの大雨や暴風といった天変地異が、どうも本来進むべく方向とは異なるベクトルへと発展している世の中に対する警鐘だったりするんじゃなかろうか、なんてことをふと思ったりした。

そして今日も新橋は暑い。
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