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なおねおなおん -naoneonaon-

いつか振り返る日のためのワタシメモ

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リョコパン制作地獄 「それってどうなの?(251)」

街中、いたるところで目にする旅行パンフレット。さまざまな観光地やホテルの魅力的な写真が並び、見ているだけでも心癒されるものだったりもする。いつ行くあてもないのに、表紙の美しい写真に惹かれて思わず手に取って、‘もし行くとしたら…’なんてことをシミュレーション感覚で楽しんだこともあるはず。
しかしこの旅行パンフレット(業界的にはリョコパン)、制作側からすればまさに地獄のような作業の連続なのだ。
まずツアー代金決定のタイミングが異様に遅い。今かかわっている某代理店のハワイパンフ入稿は来週水曜日。なのに代金が発表されたのは昨日だ。100ぺージものパンフの代金のボリュームは呆れるほどで、送られてきたEXCELデータを出力したら4cmほどの厚みになった。デザイナーは昨夜から土日返上の打ち込み作業に追われてるはず。でもこのタイミングは例年のことだそうで、ここから入稿までが‘地獄の中の地獄’ってことになる。だって月曜からはこの代金含め全部の校正をこなさなくてはならないんだもの。ひとつでも間違えばこれは「事故」となり、ミスを起こしたところの負担で刷り直すなどなど、後に尾を引くペナルティーが科せられる。
つらいのはこれだけじゃない。これまでも十分辛かった。まずはホテルや観光スポットのポジの支給がほぼないこと。ツアー会社のストックから勝手に探すか、リースポジ会社にオーダーして探してもらうのだ。毎年ツアー会社が取材にいって撮りためるもんだとばかり思っていた私はかなり唖然。これじゃあ全部がドンピシャなんてこと、あるはずない。当然先方はなかなかお気に召さず、「もうすこし探してもらえます?」と無理難題を言われる。写真が大変ならコピーも辛い。ホテルや観光地の詳細情報なんか出てこない。ネットや観光ガイドブック首っぴきで全部自分でかかなければならない。当然写真から読み取れる現地の雰囲気も盛り込むあまり、見間違いやら勘違いのままに文字にしてしまうこともあったりする。現にあのトム・クルーズもお忍びでやってくるというホテル・ハナ・マウイの客室のコピーで、ラナイに写っているジャグジーのことを書いたら、実はツアー宿泊予定の部屋にはジャグジーがついていなことがわかり、慌てて差し替えるなんてこともあった。ツアー会社の宣伝担当ですら、部屋の詳細まではわかっていないのだから、こちらがわかるはずがない。さらにはこの期に及んで、オプショナル・ツアーの詳細や、ホテル特典などの情報が日々修正され、デザイナーは都度躍起になって原稿に向かう。こんな仕事をしているデザイナーは本当にかわいそうだといつも思う。みんなよくやってるよ。デザイナーとしての作業は最初のほんの束の間で、後はひたすらオペレーター作業だもん。もちろんここで腕を磨いて(こんな仕事で腕が磨けるとは、私は思わないけど)、レベルアップのための転職をするんだろうけど。私は何しろ数だけは書いているから、以前のように悩まなくても書けるようにはなっている。でもコピーはデザインに比べてアテンションが低い場合が多いせいか、何度書いてもNG喰らうなんてことはあまりない。リョコパン風情にそんな立派なコピーは必要ないし。だから研ぎ澄まされない。結果、うまくならない。作り手が育たない仕事、それがリョコパン制作!ってところか。
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