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なおねおなおん -naoneonaon-

いつか振り返る日のためのワタシメモ

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そんなに疲れてんのか?サラリーマン

帰りの総武快速。新橋から乗ってきて私の隣に立ったのは、パナマ帽にコットンのスーツ、A3サイズの図面ケースと傘を持った白髪のご老人だった。東京駅で人が降り、ご老人の斜め隣の席が空いたがサラリーマンがそそくさと座る。ドっと乗り込む乗客に押され、立ち位置が危うくなる。錦糸町あたりに来ると、私ですら疲労がどっと加わる。それでもなお、ご老人の前の席にグデっと座ったサラリーマンは、ウォークマンのイヤホンを入れたり外したりしながら、目を閉じて座っている。となりの若い娘は品川で私が乗り込んだときからずっと携帯とにらめっこ。周囲のことなど気にもならない様子。
このご時世、サラリーマンがそんなに忙しいわけがない。しかも8時やそこらの時間に帰途につけるんだ。そんなに疲れているはずがなかろう。なぜサラリーマン達は、女性や老人を押しのけてまで座りたがるんだろう。
そうして新小岩。ようやく私の前の若い娘が立ち、席が空いた。私の後ろのオヤジがズンと圧力をかけてきた。
「座らないならどけ」といわんばかりなことを感じながら、隣のご老人に「どうぞ」と声をかけた。ほんの一瞬、「え?」という表情を見せたご老人は「ありがとう」といいながら、ゆっくりと席についた。付くと同時に、あわよくばと思っていたであろう私の斜め後ろに立っていた男にも、軽く会釈をしたのだった。ステキな人だ。
私の目の前に座ったご老人は、ジャケットの下に変ったベストを着ていて、そこにあるペン刺しのようなポケットには、あまり見かけたことがないペンが刺してあった。時計もやはり変ったデザイン。間違いなく何かしらクリエイティブな職を極めている人のようだ。
で、船橋に電車が近づき、出口へ移動する私にそのご老人は、2度3度と会釈をした。恐縮である。
2年前、相方が足の骨を折って松葉杖通勤に同行したときにも、サラリーマンの冷たさには心底呆れたけれど、ご老人に対しても同じ。まったく無頓着だ。ご老人は、普段席を譲ってもらうことなど稀なのだろう。だからあのように私が降りるときまで気にしていてくれて、会釈をされたのだ。なんとも嘆かわしい話しじゃないか。
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